第74回ベネチア国際映画祭の授賞式が9日(日本時間10日未明)行われた。日本映画唯一のコンペティション部門出品作、是枝裕和監督の「三度目の殺人」は受賞を逃した。

 同作は福山雅治(48)主演の法廷サスペンス。福山と是枝監督、共演の役所広司(61)広瀬すず(19)は映画祭に参加し、5日に行われた公式上映では約6分間のスタンディングオベーションを浴びていた。

 日本ではこの日公開されたばかり。興行収入20億円突破が確実と、同監督のヒット作「海街diary」を超える好スタートを切っている。

 グランプリに当たる金獅子賞は、ギレルモ・デル・トロ監督の米映画「THE SHAPE OF WATER」(原題)が受賞した。

 日本関連作品では、オリゾンティ部門に出品されていた、カニバリスト佐川一政氏のパリ人肉事件を描いた仏米合作映画「CANIBA」が審査員特別賞を受賞した。