福山雅治(48)が10日、大阪市内で主演映画「三度目の殺人」(公開中、是枝裕和監督)の舞台あいさつに出席した。ベネチア映画祭のコンペティション部門に出品された同作は9日(日本時間10日未明)に行われた授賞式で受賞を逃した。9日に大阪入りし、朝からの舞台あいさつのためホテルで早めに寝ていた福山は「気になって午前3時半ごろ目が覚めた。なにかニュースとかに出ているかもと調べていたら『受賞ならず』。冷蔵庫から冷たいビールを取り出して、1人で飲んだ」と受賞を待った様子を明かした。

 ビールを飲み干した後は「やるぞ! また次なる何かに挑戦する」と気持ちを新たにした。福山は是枝監督、役所らと同映画祭に参加し、5日に行われた公式上映では約6分間のスタンディングオベーションを浴びていた。貴重な経験になったといい「ベネチア映画祭に公式に招待されたということは全世界で映画がたくさんある中のファイナリストに選ばれたということ。いい思い出になりました。ダメだったなという思いもあります。(賞を)もらえるに越したことはないですが、(受賞を逃したと分かった後は)意外とすぐに眠ることができた」と笑顔で話した。

 同作は、福山が演じる勝利至上主義のエリート弁護士と、殺人罪で起訴された被告(役所広司)の法廷心理サスペンス。7日に帰国した福山は9日に東京で計4度、10日は大阪と名古屋で計4度の舞台あいさつに立つ予定。