テレビ朝日系「宇宙戦隊キュウレンジャー」(日曜午前9時30分)でシシレッドに変身する主役のラッキーを演じている俳優岐洲匠(20)のイケメンぶりが、ママ世代で話題になっている。デビュー作での抜てきに「最初は、すべてがかっこよくて、まるで見学に行ったみたいでした。今はすべてが大変ですが、僕の中にしっかりと楽しさがあります」。戦隊ものヒーローは5人が基本だが、41作目の今作では9人。「僕のラッキーナンバーが9なので、自分の心に響くものがありました」。さらに「不安しかなかった」という演技も仲間と助け合って成長してきたという。

 14年、高2の時にジュノン・スーパーボーイコンテストで明色美顔ボーイ賞を受賞。「中2の時から美容師を目指して、そういうコースの高校に通っていた。それまでの3年半を無駄にしたくなかったので、まず美容師の資格試験に合格することに集中しました」。スカウトをすべて断り、高3の1年間は専門学校にも通い卒業後の昨年4月に国家試験合格後に、あらためて進路について真剣に向き合った。

 「ジュノン・ボーイ同期の西銘駿君が『仮面ライダーゴースト』、渡辺剣君が『ジュウオウジャー』で活躍していた。僕もヒーローになりたいと、この世界を選びました。アトラクションがたくさんある遊園地みたいに、レパートリーの広い俳優になってハリウッドを目指したい」。1年半前の大きな決断を「間違ってなかった。本当によかった」と笑顔で振り返った。【小谷野俊哉】

 ◆岐洲匠(きず・たくみ)1997年(平9)4月13日、愛知県生まれ。14年ジュノン・スーパーボーイコンテスト明色美顔ボーイ賞。2月、テレビ朝日系「宇宙戦隊キュウレンジャー」で俳優デビュー。趣味はゲーム、水泳。184センチ、血液型A。