槙原敬之(48)が14日、都内で行われた「めざせ! 世界一のクリスマスツリーPROJECT~輝け、いのちの樹。~」記者会見に出席した。

 「めざせ!-」は、世界各国から植物を集め、年間250トンの植物を輸出入するプラントハンター西畠清順氏が発起人となり、富山県氷見市の山中で発見した全長30メートル、26トン、樹齢150年の、あすなろの木を神戸に届け、クリスマスツリーとして17日に神戸メリケンパークに植樹するもの。神戸開港150年記念事業の関連事業として開催する。

 世界で最も大きなクリスマスツリーとして知られる、米ロックフェラーセンターよりも大きなツリーに挑戦する狙いがあったが、今年、同所に立てられるクリスマスツリーのサイズは23メートルで7メートル大きい。

 槙原は、12月2日のオープニングセレモニーでライブを行う。今回の件は、西畠氏に自宅の庭をコーディネートしてもらった際、協力を打診されて即決した。「庭の打ち合わせ中に突然、話が出てきてビックリした。本来、こういうすてきなイベントは、僕らみたいな業種が思い付いて世の中に発信していくべきもの。世の中のニュースが暗かったり、頭を抱えるようなものが多い中、風に吹かれたような感覚があった。目が覚めた。非常に感動した」と協力の打診を受けた当時の感動の思いを語った。

 今回は、ギネス記録の樹立にも挑戦する。クリスマスツリーにつきもののイルミネーションとして、光を当てるとキラキラ光る反射材で出来たメッセージカード型のオーナメントを15万枚用意。願いや思いを書いて絵馬、短冊のようにツリーにかける仕組みで、自然の力を利用した有機的なイルミネーションにする。5万人のメッセージが集まれば、ギネス世界記録として認定される運びで、オーナメントの出資者を募るクラウドファンディングも会見中、スタートした。

 西畠氏は「僕自身、3億円、借金してやろうとしています。思いを届けたいと、誰にも迷惑をかけずにはじめた。オーナメントを10万枚売っても正直、億単位の借金が残る。画期的なアイデアでやっているとお伝えいただきたい」と語った。

 また自身が阪神淡路大震災の被災者だとした上で「22年前、あんなひどい目にあった神戸が復興し、神戸港も開港150年。復興と再生の象徴として、立てようじゃないかと始めた。東北だったり熊本だったり、自然災害で被害が起きた町の、復興と再生もテーマ」と狙いを語った。

 槙原は「クリスマスは大好き。宗派を超えて、誰かのために誰かが何かをしてあげる、すごい大事な日だと思うから。景気が悪かろうが、悪くなかろうが、誰かに何かをする日をせっかく、与えられているなら、毎年やるべき」とクリスマスの重要性を熱く訴えた。【村上幸将】