バイオリニスト川井郁子(49)が28日、都内で会見して、来年2月23日に行われるコンサートツアー2018「LUNA~千年の恋がたり~」の最終公演となる東京・Bunkamuraオーチャードホールで“ロシアの至宝”と呼ばれるバレエダンサー、ファルフ・ルジマトフ(54)と共演することを発表した。

 バイオリニスト、作曲家として世界を舞台にクラシックのジャンルを超えて活躍する川井は今月、7年ぶりのオリジナルアルバム「LUNA」を発表した。

 川井は「オーチャードホールでアルバムに入っている多彩な楽器を再現します。和太鼓と洋楽器のストリングスをコラボさせるので、ビジュアル的な面でも感じてほしい。今、自分が一番表現したい世界観ということで、タンゴを外してオリエンタルな世界観にしました」と話した。

 ルジマトフとは2010年(平22)に初共演。「初めて見た時に、いつかこの人とやることになると感じて、10年くらいたって実現した。思い続ければかなうということ。ウズベキスタン出身でオリエンタルな雰囲気があり、神々しさと官能、独特の色気が好きです」と話した。

 「~千年の恋がたり~」というサブタイトルは「源氏物語」から。川井はセリフを言いながら、1億円以上する1715年製作の愛器ストラディバリウスを弾く、弾き語りも見せる。「LUNA=月というのは、女性のイメージそのもの。究極の受容体である女性は、すごく強いのに寂しかったり、両面を持っている。このコンサートを見た女性は『共鳴した』と言ってくれますが、男性からは『怖かった』と言われます」と笑った。