マーリンズからFAとなったイチロー外野手について「日本に戻ってほしくない」と発言して賛否を呼んでいる野球解説者の張本勲氏について、野球解説者の金村義明氏が「悪気はないと思う」と擁護した。

 張本氏は10日放送のTBS系「サンデーモーニング」で、今後の動向が注目される日本人メジャーリーガーを取り上げた際、「イチローが1番心配なんですけど、おそらく向こうで契約してくれなければ日本という選択がありますよね」と日本球界復帰の可能性があるとした上で、「戻ってほしくないわね、もう。やっぱり行ったり来たり、芝居の幽霊じゃないのにね。やってもらいたくない。荒らされますよ日本プロ野球界が」と発言した。

 この発言は賛否を呼んでいるが、金村氏は14日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」で、「張本さんはご意見番ですからね、僕はもう野球人として何を言っても尊敬できますよ」と張本氏に敬意を表し、「悪気はないと思いますよ」と擁護。「元々あの番組で常にメジャーリーグを批判してるじゃないですか、『なぜ行くんだ』と、若い子たちに日本に残ってもっと頑張りなさいと言っているのがこういう発言になったと思う」と推察した。

 俳優の梅沢富美男も「張本さんは野球界のことを考えて言ったんだろう」と推し量るとともに、「できるなら、イチローが日本に帰って来るならば巨人に入ってほしい。それで巨人に喝を入れてもらいたい。『こうやって打つんだ』とか、『野球はこのくらい真剣にやれ』って、教えてもらいたいね」と希望を述べた。

 サッカー元日本代表前園真聖氏は「たぶん張本さんの意図としては、海外から日本に帰ってきて日本でやるのはそんなに甘くないよっていうことを言いたいんだと思う。二流の選手には言わないじゃないですか、一流の選手だけに言ってるんで」と推察した。過去に張本氏はプロサッカー選手の三浦知良に対しても「もうお辞めなさい」と引退勧告して批判を浴びたことがあり、この騒動についても前園氏は「カズさんもたぶん(張本氏の意図は)わかってて、そういうところ(J2)でやってるんだったらJ1とかでやるくらい頑張りなさいよっていう意図があると思う」と推し量ったが、「僕が言われたらちょっとキレ気味になります」とぶっちゃけて笑いを誘った。