X JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)が取材に応じ、5月16日に(日本時間17日)米ロサンゼルスで頸椎(けいつい)人工椎間板置換の緊急手術後、年内の再開を口にしていたドラムを、紅白歌合戦の舞台でたたく可能性をにおわせた。

 YOSHIKIは、この日の午後、インスタグラムに「ドラムのチューニング中」と題し、ドラムをたたく短い動画をアップした。それを受けて、紅白でのドラムのパフォーマンスへの期待が高まっており、取材陣から質問が集中した。YOSHIKIは「ステージ全部、3時間もやるのは無理だと思うんですけど、2、3分くらいなら手術後でも出来るんじゃないかというくらい」と現状を説明した。

 医師からは「ある程度、無理した方がいい」と言われているという。「米国では、安静というよりも、どんどん動かした方が回復にはいいと言われている。ドラムも、リハビリのうちですね」と言い、意味深な笑いを浮かべた。患部については「手術していない椎間板が危ないけれど(手術で)今、入っているのは鉄の椎間板が入っているので大丈夫。それ以外は危ない」と説明した。

 取材陣から、さらに詳しい説明を求められると、現在も病院に行っているとした上で「首に筋肉をつけなきゃいけない時にきていて、ウエートトレーニングをやっている。(ドラムを)たたかなくても、人工の椎間板がなじまない。異物感があり感覚のまひが戻っていない」と、いまだに違和感があると吐露した。

 その上で「楽器を演奏する時は首にコルセットを着けているので(頭を激しく上下する)ヘッドバンギングとか、そんなにやらなければ、それほど。皆さんが思っているよりは、大変なことじゃないのかなくらいに思い始めた」と語った。そして「人工の椎間板を入れて復活したドラマーはいないのかも知れない。それは、それで変なのかな」と笑った。

 痛み止めは「手術後は飲んでいたので、顔が腫れるので」今は飲んでいないという。大みそかに痛み止めを飲んで紅白本番に臨むかと聞かれると「いえいえ、紅白が終わったら、お酒を飲みます」と言い、取材陣を笑わせた。

 紅白では「ENDLESS RAIN 2017 紅白スペシャル」を披露する。ボーカルのToshlは、盟友YOSHIKIに「(ドラムの演奏に挑むのは)どうですか?」と聞かれると「ドラムも、本人(YOSHIKI)がたたくことが生きる糧になっていくのならば、我々も見守って後押ししていく、サポートしていく感じになると思います」とサポートしていく考えを示唆した。

 YOSHIKIが「すごい激しい曲、『紅』とかは、まずい」と言うと、Toshlは「(楽曲に)あまり普通のドラムがない。どうなるか、分からないんですけど、体に気を付けていただきたい」と気遣った。