今年、ゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門で主演男優賞を受賞した、俳優ジェームズ・フランコ(39)に対するセクハラ告発が相次ぎ、すでに5人の告発者らが名乗りをあげたことがわかった。

 米ロサンゼルス・タイムズ紙が米国時間の11日、これらの女性たちによる告発を詳細に報じたところによると、フランコがハリウッドで主催する映画学校の元生徒ら3人が、映画の中で売春婦役を演じ、ヌードになった際、性器を隠していた目張りを無理やり外されたり、トップレスになるよう要求されたと主張。

 さらに、フランコと交際していた映画製作者志望の4人目の告発者(23)は2016年初め、車の中で突然、露出した性器に頭を押さえつけられ、オーラルセックスを強要されたとしている。

 告発の口火を切ったのは女優のアリー・シーディで、フランコがグローブ賞を受賞した直後、過去にフランコにセクハラを受けたことを示唆するコメントをツイートし、注目を集めた。

 米USウィークリー誌電子版によると、フランコの弁護士はこれらの告発を否定。タイムズ紙の記事が流れる数時間前の10日夜、米深夜番組に出演したフランコ本人は、「これらの告発は正確ではない。僕側にも言い分がある」としながらも、「人々が名乗り出ることに関しては、完全にサポートしたい。彼女たちは長い間、告発することができなかったわけだし、黙らせることはしたくない」とコメントしていた。(ニューヨーク=鹿目直子)