石田ゆり子(48)が15日、都内で行われた木村拓哉(45)主演のテレビ朝日系ドラマ「BG ~身辺警護人~」(18日スタート、木曜午後9時)完成披露舞台あいさつで「最後はアクションをやりたい。習いたい。自分の体を鍛えたい」と熱望した。

 石田は、タイトルにちなんだ「今年、1番護りたいもの」というお題が出ると、「鍛」と書いた掛け軸を披露し、クスッと笑いながら真意を語った。

 石田 意志を貫く、目標を守るという意志に置き換えて「鍛」です。私は、すごい怠け者で、家にいるとダラダラ、ダラダラ…ダラダラ、ダラダラする生活を送りがちなんですね。年齢的にも、まずいなと。体も心も鍛えて、皆さんの側に行きたい。

 石田は劇中で、厚生労働大臣の立原愛子を演じる。知的な美貌で人気のキャスターから政治家に転身し、男性から圧倒的な支持を受けて衆院選にトップ当選後、のし上がるためには手段を選ばないスタンスを貫いてきたが「仕事は与えられるものではありません」、「自己責任」などの“失言”で世間から退陣を求められる役どころだ。

 第1話では脅迫文を送り付けられ、アクションシーンでは、木村演じる民間警備会社のボディーガード島崎章、江口洋介(50)演じる警視庁SPの落合義明らに守られる。そのことを受けて「最後は皆さん(警察やボディーガード)の側に行きたい。出来たら、最後はアクションをやって終わりたい…本当に、そう思っていて、アクションを習いたい。その意味だけじゃないんですけど、自分の体を鍛えたい」と熱く訴えた。

 司会のテレビ朝日・宇賀なつみアナウンサーから「皆さんとアクションシーンというと結構、短期間で鍛えないといけないですけど、もう何か始めたりはされたんですか?」と聞かれると、石田は苦笑い。鍛錬はこれから始めるようだ。

 守られたい人は? と聞かれると、右隣に座っていた間宮祥太朗(24)の名を挙げた。

 石田 私は守られる側の役で、いつも木村さん、江口さんに守られている、幸せな役だなと思うんですけど。そうですね…皆さん、すてきですけど、1番頼りない間宮君(笑い)。若くてかわいい…さっきから横から見ていて、まつげがボーッとして(長い)。守られたいですね、ぜひ。

 それを聞いた間宮は「ビックリした。絶対、こないと思った」と驚いた。そして、壇上で見せた、石田の不器用な一面を明かした。

 間宮 僕は、さっき巻物(「鍛」と書いた掛け軸)を出した時に、石田さんが横でずっと巻物を巻き戻すのがうまくいかなくて「これ、どっち?」と言っていて、守りたいなと思いました。途中で「僕、やりますか?」と言いかけました。

 それを聞いた石田は「ありがとうございます」と言い、照れ笑いを浮かべた。

 石田は、この日、集まった500人のファンとともに会場で試写を見た。「メインテーマが頭から離れず…夜も眠れない感じ」とジョークを飛ばしつつ「厚生労働大臣の役で…思ったより黒い役ですね。上り詰めるためなら手段を選ばない…黒いなりに信念がある。強さが役を演じるよりどころでございます。ドラマを最後まで走り抜けたい」と抱負を語った。【村上幸将】