マジシャンの一陽斎蝶一(いちようさい・ちょういち=本名・湯浅嘉造=ゆあさ・かぞう)さんが24日、低酸素血症のため、大阪市内の病院で亡くなった。90歳だった。25日夜、所属事務所が発表した。

 蝶一さんは大阪市出身。47年に一陽斎正一氏に入門し、火やハトを使った技から、人体切断のような大ネタまで、コミカルさを取り入れたマジックで親しまれた。

 99年には市川準監督の映画「大阪物語」に出演した。

 所属事務所によると、近年は舞台出演はなく、最近になって、「誤嚥(ごえん)性の気管支炎のような症状」に陥り、亡くなったという。

 通夜は26日午後6時から、葬儀は27日午前11時から、ともに大阪府大阪市谷町1丁目4の5「欣浄寺(ごんじょうじ)」で行われる。喪主は蝶一さんの長女配偶者、湯浅量之(ゆあさ・かずゆき)さん。