演歌歌手川中美幸(62)が31日、東京・江東区の深川不動で、新曲「深川浪速物語」のヒット祈願の護摩祈願と歌唱奉納を行った。

 曲は恩師・もず唱平氏の作詞家生活50周年記念作。歌詞に「もうだめなんて言うんじゃないよ」「笑顔をみせろ 泣くのはおよし」などとある。「楽しい歌を書いてくれました。歌詞を通じて私にエールを送ってくれているみたい」。

 昨年10月、「一卵性双生児」と呼ばれるほど仲の良かった母久子さんが92歳で死去した。「昨日、母の車いすを押して歩いたことのある、思い出の目黒川に桜を見にいきました。母は亡くなる前、最後に『自分の人生を生きなさい』と言ってくれた。自分の人生は歌うこと。その道を全うしたい」と、新曲にかける意気込みを熱く語った。

 深川不動に向かう際には、「お江戸深川さくらまつり」会場周辺を船で移動した。「『演歌界のソメイヨシノ』と冗談で言っていますが、やがて、しだれ桜になり、うば桜になります。あっはっは」と豪快に笑った。

 7月5日からは明治座で「川中美幸特別公演」(同22日まで)を行う。「皆さんに笑っていただきますよ。単なる笑いではありません。すっごく笑っていただきます」とアピールした。