青森県の三村申吾知事(62)が18日、大阪・なんばグランド花月で同県の魅力をPRするために吉本新喜劇に出演した。

花月村の村長役、池乃めだか(75)の友人として登場した三村知事は、特産のリンゴがプリントされたシャツを着て登場。同県のゆるキャラ、いくべぇも登場した。三村知事は「今日、ちょっと熱いですね。八甲田山はマイナス3度ですから」と、おもむろにシャツを脱ぎだした。すると、その下には十和田湖の紅葉やねぶた、大間のマグロからB級グルメの八戸せんべい汁まで、さまざまな写真がプリントされたシャツを重ね着しており、次々と紹介しては脱ぎを繰り返して魅力をアピール。共演した新喜劇座長のすっちー(46)からは「何枚着てんの!」と本場のツッコミを受けてご満悦。すっちーから、脱ぎ捨てたシャツを記念にとおねだりされると三村知事は「定価3000円に消費税が…」としっかり経費を計算し始め、すっちーに「最後決まらへんなー。こけさせてよ、『金取るんかーい』て」と再び突っ込まれていた。

青森県では以前、新喜劇がテレビ放送されていたが現在は行われていない。すっちーが放送再開を「議会で通して下さい」とお願いすると「議決問題ではないもんですから」と困る三村知事。それでも「ネゴシエーションは得意ですから」と前向きに働きかけることを約束した。

出演後、すっちー、めだかと取材に応じた三村知事は「日本における笑いの聖地であり、人々を幸せな気持ちにさせる拠点でもあるなんばグランド花月で、関西の皆様に青森の魅力を知っていただき、おいでいただくキッカケを作りたいと思って」と今回の出演経緯を説明。「しっかりいじられました」と笑顔で手応えはバッチリの様子だった。

何度か他の知事と新喜劇で共演しているというすっちーは「(三村)知事さんがよくしゃべる」とここまで積極的な前例はないと驚き「どんどん前に行く。ほんとに芸人さんかなと思うくらい」。めだかも「芸人さんの匂いがする」とその舞台裁きに目を細めていた。