27日に原発不明がんのため亡くなった女優角替和枝さん(享年64)の義理の娘で女優安藤サクラ(32)が30日、大阪市で行われた生放送のNHK「うたコン」(火曜午後7時半)に出演した。角替さん死去後、安藤がメディアに登場するのは初めて。安藤は角替さんに触れることはなく、歌手のパフォーマンスや観客の笑顔を見て「直接エネルギーをいただいてます」と、気丈に笑みを見せた。

安藤は12年に、角替さんと柄本明(69)夫妻の長男、柄本佑(31)と結婚し、昨年6月に第1子を出産。出演中の連続テレビ小説「まんぷく」(月~土曜午前8時)のヒロインのオファーを受けたのは昨年10月。迷っていた安藤に対し「これをやらないなら一生仕事辞めな」と背中を押したのが角替さんだった。

この日は、同作で共演する姉妹役の内田有紀(42)松下奈緒(33)と3人で「元気になれる歌」を紹介した。自分が元気になれる元気ソングとして、ウルフルズの「それが答えだ!」を挙げた安藤は「『うんと飯をくえ ガハハと笑い飛ばせ』という歌詞が福ちゃんに似てる」と、演じているヒロインと重ねていた。

また、安藤の母で、タレント、エッセイスト安藤和津(70)はこの日、フジテレビ系「バイキング」(月~金曜午前11時55分)に生出演し「本当にすてきな人でした。さばさばして明るいけど繊細だった」と、涙でしのんだ。角替さんとは、安藤の出産を機に「サンダル履きで行き来できるくらいの関係になった」という和津。角替さんの闘病について、和津は「本当に頑張って病院に行かれていたし、もうちょっと生きてくれると思っていた」などと話した。