故渥美清さん(享年68)が主演し、1969年(昭44)8月27日に第1作が公開された映画「男はつらいよ」50周年を記念した50作目の新作「男はつらいよ50 おかえり、寅さん」(仮称)製作発表会見が10月31日、都内の東宝スタジオで行われた。

新作は、吉岡秀隆(48)演じる寅さんのおい満男の妻の七回忌法要から始まる。柴又の「くるまや」はカフェに生まれ変わった。小説家になった満男は、サイン会で後藤久美子(44)演じる満男の初恋相手、泉と再会。両親の離婚後、オランダへ渡った泉は国連難民高等弁務官事務所の職員になり、国際結婚してイズミ・ブルーナとなっていた。満男は、リリーが経営するジャズ喫茶へイズミを連れて行く-。これまでの映像を使って寅さんが登場する。寅さんがどこでどうしているのかについて、山田監督は「触れないようにしています。死んでしまったとも、生きているのよ、というせりふもない。さくらは信じているだろうし、さくらの前では(寅さんの話題は)タブーになっている」と説明した。