脳科学者の茂木健一郎氏(56)が、麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたミュージシャンで俳優のピエール瀧こと瀧正則容疑者(51)がNHK大河ドラマ「いだてん」への出演を継続するための案を提示した。

茂木氏はこれまで薬物の使用については「刑事罰を加えるよりも、いかに依存症から立ち直るのを助けるかという公衆衛生的なアプローチがふさわしい」との持論を述べてきた。14日更新のブログでは、瀧容疑者が出演していた「いだてん」の今後を心配し、「これから、『いだてん』の脚本を書き直したり、シーンをカットして編集するのは大変だ。また、『いだてん』という作品全体を見たときに、ピエール瀧さんの一件をもって、人々がそれを見る機会を奪うのはどうかと思う。もちろん、これからの収録場面は見合わせるということがあったとしても、すでに収録、編集が終わってしまったものを編集しなおしたりカットしたりすると、作品そのものがバランスを崩すだろう」と私見を述べた。

その上で、「そこで、こんなふうにしたらどうかと思う。ピエール瀧さんの所属事務所が、まず、ピエール瀧さんの今の所感、真摯な反省とこんご繰り返さない強い意志を表明する。そして、『いだてん』で得られるギャラのすべて、ないしは一部を、チャリティに、とりわけ、薬物乱用の防止に取り組んでいるチャリティに寄付することにする」と提案。「そうすれば、ピエール瀧さんが『いだてん』の画面に出ていても、視聴者は、ご自身も依存症で苦しんでいらしたピエール瀧さんが、大河ドラマで一生懸命演技している、そのギャラを、薬物依存の問題にとりくんでいるチャリティに寄付していると、好意的に見てくださるのではないかと思う」とつづった。