浜松市出身のタレント久保ひとみ(49)が、今月から大手芸能プロダクションのワタナベエンターテインメントの所属になったことが1日、分かった。平成に「静岡の元気印」となった49歳が、令和には県外にも活動の幅を広げる。

同社は、中山秀征をはじめ、俳優やお笑いタレントの他、Little Glee Monster(リトグリ)らミュージシャン、林修氏、加藤一二三氏ら、個性豊かなタレントがそろっている。主に静岡県内で活動している久保が、なぜ仲間入りできるのか? きっかけは昨夏、浜松北高OBの同社幹部が、久保に対面して、そのタレント性、親しみやすい人柄に触れたことだった。

想定外のオファーに久保自身も戸惑ったが、今年1月27日に開催された「ワタナベエンタオールスターお笑いライブin裾野」でMCを務めたことで、決心したようだ。

「アットホームで、タレントさん、スタッフさんの仲が良いことが分かって、心が動きました」

これまで久保は、芸能事務所と契約せず、マネジャーも不在だった。それでも、Daiichi-TV「まるごと」をはじめ、テレビ、ラジオのレギュラー番組を持ち、県内15社とCM契約してきた。それを鑑み、ワタナベエンターテインメントとは業務提携契約になった。同社のネットワークで、県外での仕事増も期待大。静岡県内に別荘がある桑田佳祐、静岡市出身の広瀬アリス、すず姉妹ら有名人からも「ファン」と言われる久保ちゃんが、全国区になる日が近づいている。【柳田通斉】

 

◆久保(くぼ)ひとみ 1969年(昭44)10月19日、浜松市生まれ。浜松商高-常葉学園短大卒。幼稚園教員を1年で退職し、刺激を求めて大阪へ。FMラジオのリポーターなどを経験後、故郷に戻り、静岡県内でのタレント活動歴は23年半。17年9月に代打MCを務めた日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」の出演歴も多く、宮根誠司から「坂田利夫師匠に似ている」といじられている。