作家津原泰水氏が、幻冬舎から出版されている「日本国紀」(百田尚樹著)を批判したことで、同出版社から自身の作品を出版できなくなったとし、「違法な圧力」だと訴えた。

津原氏は、かねて「日本国紀」の著作権侵害を指摘してきたが、14日にツイッターで「正月あけ、担当を通じ、『日本国紀』販売のモチベーションを下げている者の著作に営業部は協力できない、と通達されました」とし、出版予定だった自身の文庫が出せなくなったことを明かした。

幻冬舎側の対応に「まあ違法な圧力ですよ」とし、「念のため付記しておきますが、僕は『日本国紀』の内容も趣旨も批判していません。それはご自由。僕が批判したのはウェブからのパクリであり、同じ幻冬舎から本を出す作家の立場から、世間に謝罪すべき(ならば浮かぶ瀬もある)と提言した。百田氏にもそうコメントしました。何故か返事は無いままです」と経緯を説明した。