フリーアナウンサー古舘伊知郎(64)が22日、都内で著書「言葉は凝縮するほど、強くなる」(ワニブックス)刊行記念イベントを開催した。

いかに短文で意を伝えるか、長年のアナウンサー人生の中で培ったエッセンスを伝授する話し方本。今は長広舌が受け入れられなくなっているとし「おしゃべり野郎が反省を込めた40数年分をまとめています」と話した。

表紙には「ダラダラしゃべるのはやめだ!」と銘打たれている。誰に読ませたいかと聞かれると、古舘は「吉本の岡本(昭彦)社長に」と同時間帯に会見を行う同社長を名指しし、ニヤリ。同会見前では、岡本社長の質疑応答前に弁護士による経緯説明が行われたが、「企業防衛としてはあるかも知れないけれど、記者はしびれを切らすよね」と段取りの悪さを指摘。「簡潔にして記者に聞きたいことを聞かせた方がいい」と話した。

20日に行われた雨上がり決死隊の宮迫博之(49)とロンドンブーツ1号2号田村亮(47)の謝罪会見では、岡本社長によるパワハラ疑惑が浮上。会見で社長が「冗談だった」と釈明したことについては、「うそはないだろうけど、冗談を言ってスベるのは芸人の方。こうなっちゃうと冗談とも思えないけど、ご本人には冗談だったんでしょうね」と複雑な表情を浮かべた。

吉本の対応にも疑問を示し「どんなケースであれ、タレントを守らないといけない。これにつきますよ、今回は」とキッパリ。亮は謝罪会見をさせない吉本を「親ではない」と涙ながらに訴えたが、「“仏の顔も三度”でちゃんと謝って、その上で守って、みそぎまでやってもう一度やれ、というのがファミリーなんじゃないか」と話した。

宮迫、亮に対しては「うまくいってほしいし、いつかこれすらも笑いにしてほしい」と願っていた。