女優深田恭子(36)主演のフジテレビ系連続ドラマ「ルパンの娘」(木曜午後10時)の第4話が1日、放送される。

代々泥棒一家の娘と代々警察一家の息子との決して許されない恋愛を描くラブコメディー。深田が演じるのは、泥棒一家「Lの一族」の娘で、盗みの才能を持つものの家業を継ぐことを拒み、図書館司書として働く三雲華。瀬戸康史(31)演じる華の恋人・桜庭和馬は、泥棒逮捕を専門とする警視庁捜査3課の刑事だった。原作は横関大氏の同名小説。

和馬がお見合いをさせられる、警視庁刑事総務課勤務の橋元エミリを演じるのが岸井ゆきの(27)だ。代々エリート警察一家の令嬢で、常に挙動不審な上に、そもそも男性が苦手。和馬と目が合うと「見ないで頂けますか」と言ってしまう。さらに、「五七五の中でしか自分の感情をうまく出せない」という、変わった性格の持ち主を演じる。岸井は「脚本を読んで最初は、なんだこれー!? と思いました(笑い)。すごく面白かったです。飛び出す絵本のような感覚。この文字に書かれている以上のことが映像になっていくと思うと、すごいことになるだろうなと感じました。最初の印象以上にキラキラしていて、すごく壮大。見ていて、とてもワクワクしました」と話している。エミリの役柄については「とても面白い役だなと感じています。その一方で、セリフでスピーディーに話が展開されるこの作品の中で、エミリをどう演じたらいいのか、正直、今でも悩んでます。彼女はコミュニケーション下手で『五七五で気持ちを伝える』と、既にキャラクターが本の段階で立っていたので、最初に読んだ時はそこにとらわれがちでした。でも一番大事なのはエミリの和馬に対する気持ちだと、すごく感じました。私自身も感情を言葉にするのが苦手なので似ている部分もあるのですが、私が思っている以上にエミリは切実な思いがある子なんだと感じました」と話している。

第4話では、華(深田恭子)は、和馬(瀬戸)の母、美佐子(マルシア)の信頼を得た。しかし、和馬から「Lの一族」逮捕の手柄を立てて捜査1課に入ることが華との結婚条件と聞いてしまい胸中の複雑さは拭えない。そんな折、和馬の父、典和(信太昌之)が見合い話を持って来た。相手は元警視総監の孫娘、橋元エミリ(岸井)。華を気に入った美佐子は反対するが、典和は見合いを断れば和馬の昇進はなくなり、捜査1課への異動も出来ないため、華との結婚も無くなると言う。

途方に暮れる和馬に美佐子は見合いをするよう勧める。見合いをしてエミリから断ってくれればよいと言う美佐子に、和馬は勇気づけられる。だが見合いの結果、和馬はエミリに気に入られてしまう。

華は円城寺輝(大貫勇輔)の協力で、和馬とエミリのデート現場へ潜入。円城寺が仕掛けた盗聴器で2人の会話を聞く華だが、聞こえて来たのは和馬からエミリへの愛の告白。実は、断片的な会話にすぎず、和馬はエミリとの結婚を断っていたのだが、華は誤解してしまう。

傷心の華が家に帰ると父の尊(渡部篤郎)たちが騒いでいる。ニュースで「Lの一族」の似顔絵が公開されていたのだ。泥棒コスチュームの華だが、本人と見比べた尊たちはこの似顔絵では分からないだろうと一安心。そんな尊たちの新たなターゲットは国際ロマンス詐欺師。この男が女性たちからだまし取った金で集めた金塊を奪い取ろうというものだった。