米MTVが主催する音楽の祭典MTV・ビデオ・ミュージック・アワード(VMA)の授賞式が26日、ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで開催され、最多タイの10部門にノミネートされていたテイラー・スウィフト(29)が3冠に輝いた。新曲「ユー・ニード・トゥ・カーム・ダウン」で最高賞にあたる最優秀ビデオ賞を含む2部門、「ME!」で最優秀特殊効果賞を受賞した。トップバッターを飾ったステージでは、レインボーカラーをテーマにした舞台でLGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング)の人々を支持する受賞曲と23日にリリースした新アルバムからの新曲「ラバー」を披露して会場を盛り上げた。受賞スピーチでは性的少数者への差別を禁じる「平等法」の支持を呼びかける場面もあった。

また、俳優リアム・ヘムズワースとのスピード離婚が公になったばかりのマイリー・サイラスが、騒動後初の公の場となったVMAのステージに登場。離婚を発表した直後にリリースしたヘムズワースとの破局を歌ったと思われる新曲「スライド・アウェイ」を力強い歌声で披露し、会場からは大きな拍手が沸き起こり、スタンディングオベーションとなった。

一方、5部門にノミネートされていたBTS(爆弾少年団)は、今年新設された最優秀K-POP賞と最優秀グループを受賞。スウィフトと並んで最多10部門で候補入りしていたアリアナ・グランデはアーティスト賞に選ばれた。その年の最も優れたミュージックビデオを表彰するVMAは、視聴者ら一般ファンからの投票によって最優秀ビデオ賞が選ばれる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)