女優広瀬すず(21)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の29日に放送された第130回の平均視聴率が19・9%(関東地区)だったことが30日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、ある朝、なつが目を覚ますと娘の優が仕事で持ち帰った動画用紙に絵を描いていた。すると優は「手伝いたかったの。ごめんなさい」と謝った。すると坂場(中川大志)となつは、いつの間にか覚えて描いた優の絵に驚き「天才だ」と言って褒めた。なつが東洋動画に出社しても、その絵を見せてまわる親ばかぶりを見せた。そして漫画映画の「キックジャガー」では、制作部長から最終回をどう描くのか問われ、マスクを脱ぐしかと答えたが迷っていた。その晩、優との「キックジャガー」の話の中で「もういいよ」とのやさしさの言葉から、最終回のあらすじに一筋の光が見えた。そして会社でそのことを話すと、敗者の美学を貫いたストーリーが出来上がり、みんなの賛同を得て、さっそく制作にすることになった。そして出来上がった最終回が放送され、世間に大きな感動を与えた。後日、なつが茜の家に預けている優を迎えに行くと、茜(渡辺麻友)の娘の明子の誕生日を一緒に祝いたいから、家に帰りたくないと優に言われた。さらに、茜と一緒がいいと言われ、なつは言葉を失った、という内容だった。