落語家、桂塩鯛(64)が10日、大阪市内で、恒例の独演会(10月14日、大阪・サンケイホールブリーゼ)の取材会を行った。

昨年末に肝硬変で入院。2月に仕事復帰した。「30代、40代でアホほど飲んだ。もう一生分は飲んだ」。現在は酒を飲んでおらず、体調面は大幅に回復したという。

今回は「へっつい幽霊」、「くしゃみ講釈」、「鯛」の3席を披露する予定。「くしゃみ講釈」は故桂枝雀さんに約30年前に稽古をつけてもらった。「体力と声が出ないとできないネタ。手抜きができない」。本番では体調を万全にして挑む。

一昨年、芸歴40年を迎えた塩鯛。サンケイホールでの独演会は12回目となる。「サンケイホールは、はなし家を志したころからの夢でした。身体もいっぺん、死にかけています。もう1度、新たな気持ちで挑戦したい」と意気込んだ。