「第19回虹の架け橋 まごころ募金コンサート」(日本音楽事業者協会主催)が17日、東京・NHKホールで行われた。

三宅島大噴火への災害支援をきっかけに、音楽を通して被災者を励まそうと01年にスタート。以来、毎年実施しているチャリティー公演だ。

初出演の山田太郎(71)は台風などで大きな被害を受けた人たちを念頭に「我々団塊の世代がすごく苦労をしていると聞いている。歌声で少しでも勇気づけたい」と被災者にエールを送った。

伍代夏子(57)は「飛んでいって泥をかきたい思い」と被災地に思いを寄せ、氷川きよし(42)も「歌を届けて少しでもお役に立ちたい」と話した。

司会は徳光和夫(78)と藤原紀香(48)が務めた。徳光は「『天災は忘れた頃にやってくる』という言葉が死語になるほど、天災が立て続けにやってくる。1歩でも半歩でも前進できるように、被災した人たちに歌声を届けたい」と公演の意義を訴えた。

今年は美空ひばりさんの没後30年。多くのヒット曲を全19組の出演者らで歌唱した。紀香は「ひばりさんがご存命ならば音頭を取って『行くわよ』と言っているはず。今日もきっと天国で見ている」と話した。

この日のチケット売り上げによる収益の一部は寄付する。公演の模様は11月3日にNHK-BSプレミアムで午後7時半から放送。