英女優エマ・ワトソンが30歳を前に、普通の若い女性たちと同様、理想と現実のはざまで揺れ動く現在の心境をインタビューで明かした。

来年4月に30歳になるワトソンは英国版ヴォーグ誌で、「皆が30歳になることで大騒ぎするのが理解できなかった。でも、29歳になった途端、ストレスと不安を感じたの。30歳になるっていうのに、家も夫も子供もない。キャリアがものすごく安定してるわけでもなく、まだ何かを模索し続けている…信じられないほど大きな不安があるわ」と語った。

年齢を重ねて行くプレッシャーはあるものの、最近はシングル生活を楽しめるようになったという。「特定の人はいないけど、デートはしてるわ。友人たちが誰かとくっつけようとするけど、結局、その人とは恋人ではなく親友になることもあるの。シングルでハッピーなんて絶対に信じなかった。長いことかかったけど、今は本当にハッピーよ。いわば、自分がパートナーってことね」と語った。

9歳で「ハリー・ポッター」シリーズの出演女優に抜てきされたことへの罪悪感や、有名人であることへの心の葛藤があり、セラピーを受けていることも告白。「もっと楽しめればいいのだけれど、苦闘しているわ」と語った。

今でもハーマイオニー役のイメージで見られることについては、「時々、“いやいや、私もあなたと同じ人間。同じく不安も抱えているし、一生懸命なのよ”と言いたくなる」と話している。(ニューヨーク=鹿目直子)