NHK大阪放送局の有吉伸人局長(56)が7日、大阪市中央区の同局で定例会見を開き、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された元タレントの田代まさし容疑者(63)に言及した。田代容疑者は今年7月に放送されたEテレ「バリバラ」(木曜午後8時)に出演。収録は6月8日に行われ、番組はその後、再放送もされていた。

この日の定例会見の席上では、福島広明制作部部長(53)が「とても残念です」とコメント。福島部長は、オンライン上の動画の削除は「リハビリに励んで治療に向き合っているのを前提にしているので、そのままの掲載は適切でない」と説明した。現在、放送記録は公開しているが、内容が見られない形になっている。

福島部長は、6月の収録時の田代容疑者について、おかしな様子などはなかったとし「通常通りの収録をさせてもらったと思っている」と語った。

また、有吉局長は「個々の出演者に関しては、その都度いろんな状況で人選している。これからもいろんなことを多角的に考えて人選していくことにつきる」と話した。

広報担当者によると「視聴者から厳しめの声もありました」という。

田代容疑者は今年7月4、11日に放送された同番組で、薬物依存症からの復帰を目指す“先生”として出演。「田代まさしが薬物体験を語る特別編を放送! 教えて マーシー先生」と題したタイトルでの放送だった。