大みそかの「第70回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分スタート)のリハーサル2日目が29日、東京・渋谷の同局で行われた。2年連続3度目の大トリを務める嵐は、気合十分の心境や、シンガー・ソングライター米津玄師(28)と食事した際のエピソードを明かした。

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嵐は「嵐×紅白 スペシャルメドレー」と題して、デビュー曲「A・RA・SHI」と、最新配信楽曲「Turning Up」を続けて披露。途中、09年のデビューから20年を振り返るような映像も流れた。ダンサーたちと一緒に踊り、客席には和服やサンバの衣装を着た女性が登場。松本潤(36)が何度も立ち位置をスタッフに確認する一幕もあり、入念にリハーサルが行われた。

松本は「20年間の感謝もあるし、令和初の紅白にもなりますし。だいぶ、気合入ってます」ときっぱり。櫻井翔(37)は「初出場の10年前には、大トリなんて夢にも思っていませんでした」と喜びをかみしめた。来年末をもっての活動休止を発表しており、二宮和也(36)は「今年を締めるわけですから、かみしめながらやりたい」と意気込んだ。

大トリの他にも、米津が作詞作曲したNHK2020ソング「カイト」を企画コーナーで初披露する。松本は「めっちゃいい曲ですよ! 米津くんらしい曲になっています」とアピール。詳しい演出については秘密というが、櫻井は「一生の宝になる映像になりそう。NHKさんの本気度を見た」と表現した。

「カイト」制作前、嵐が米津と初めて対面した際、6人で飲みに行ったという。リーダー大野智(39)は「いろいろな話をしました。米津くんは絵も描くので、絵の話も」と振り返った。二宮は「後半、(酔って)全然覚えてないって言ってましたよ」と米津の意外な一面も明かし、笑いを誘った。

関係者によると、前日28日に国立競技場で嵐と米津の収録が行われたという。米津が今年も紅白に出演する。松本は「新たな1歩を決意込めて気持ちよく2020年を迎えられるように、しっかり締めたいと思います」と誓った。【横山慧】