NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜、午前8時)の10日に放送された第83回の平均視聴率が18・4%、11日放送の第84回が18・0%、13日放送の第85回が17・5%(いずれも関東地区)だったことが14日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第12回の22・4%。

物語は焼き物の里の滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる主人公、川原喜美子の波乱の人生を描く。女優戸田恵梨香(31)が主演を務め、第2週以降に本格的な登場をした。初回は子役の川島夕空が喜美子を演じ、貧しい家庭の設定ながら明るく元気な雰囲気を醸し出している。

あらすじは、夫婦のノートを取り返し弟子入りを希望する三津(黒島結菜)に、喜美子(戸田恵梨香)は創作の壁にぶつかっている八郎(松下洸平)の新作の制作での刺激になるのではと考えて、弟子にすることを提言した。そして喜美子の説得に八郎は、渋々受け入れることにした。早速、八郎のそばで見ていた三津は、使っている土では望んでいる色は出ないと話し、土を替えてみることを提案した。八郎は喜美子に地元のものを使ってのこだわりを話したが、喜美子からは「こだわりに縛られているのでは。作ったものを壊しながら前に進もう」と、発想の転換が必要なことを助言され、2人の間に緊張が走った。

しかし、すぐにわだかまりは解け、喜美子は次世代展に出品する作品を作るためにろくろをまわした。八郎も新作作りをするが、なかなか思うような作品にはたどりつけなかった。三津が弟子になって2カ月が過ぎ、喜美子から陶芸を教えてもらうようになった。そこで八郎は才能あふれる喜美子に追い抜かれたことを三津に話し「横におられるのはしんどい」と愚痴をこぼした。その頃、信作(林遣都)は百合子(福田麻由子)から「家庭を築いてもいいよ。結婚前提にお付き合いする」と言われ、付き合うことになった。

個展に出品する作品作りで悩む八郎に、三津はその性格の明るさと前向きな意見で背中を押した。そんな時、喜美子に大量の注文の話が舞い込んできた。そこで八郎の苦労を思いやり、銀座への個展の出品をやめゆっくりすることを助言。しかし八郎は答えを濁した。酔って帰ってきた百合子は「ここを出て行くことになる。結婚すんねん」と三津にだけ打ち明けた、という内容だった。