3月31日に新型コロナウイルス感染を公表し、4月7日に退院した脚本家で俳優の宮藤官九郎(49)が20日、月曜パーソナリティーを務めるTBSラジオ「ACTION」(月~金午後3時30分)に電話出演した。

「今日で経過観察の2週間も終わりました」と報告し、「大変な病気でした」と振り返った。体調異変を感じ、診察で腎盂(じんう)炎と診断され、治療を受けたが、再診で「違うんじゃないか」と、病院側が保健所に連絡してくれて、数日後に検査を受けて陽性と分かったという。「入院した日には熱がすげえ上がった」ため、治療薬の有力候補とされる「アビガン」を投与され、「そこから6日ぐらいでだんだん熱が下がった」という。担当の医師からは「宮藤さんに言ってほしいのは『とにかく外に出るな』と。感染者が増えなければ、撲滅できるはずなので、それだけは言ってください」と託されたという。

現在は自宅療養中で、「体調は普通に戻って、普通に生活していいと言われてるんですけど、家から出掛けて、普通に社会生活する気にはならない。正直家から一歩も出ていないです」。感染したことについては「僕の不注意だった。家族や仕事関係の人に大変な迷惑をかけて信用を失ってしまった。申し訳ありませんでした。謝らないと、この先の話ができない」と謝罪した。

◆アビガン 国内で抗インフルエンザウイルス薬として製造販売承認を取得している薬剤。ウイルスの増殖を防ぐメカニズムがある。政府は70万人分となる現在の備蓄量を、本年度中に200万人分まで増やす。現在、国内で350人以上に投与され、効果があると報告されている。