5人組トランスポップロックバンド「エナツの祟り」のリーダーでドラムの江夏亜祐(34)が出演した、19年の映画「不器用な彼女」をドラマ化した「不器用な彼女シーズン2 ~Women Want to Talk, Men Want to Run Away~」が、TOKYO MXで1日深夜2時35分から5週連続で放送される。

映画版に続き、高学歴だが恋愛不器用な前田莉子を土山茜(28)、美人だが理想が高すぎる松山美希を笛木陽子(24)、江夏が恋も仕事も自在に操る絶好調男・清水龍之介を演じ、男女の三角関係を展開する。またエナツの祟りのパフォーマー翌桧ダンク冬雪が、地味で無口ながら心優しいMr.アベレージ木村役で出演する。

TOKYO MXでは、エナツの祟りのメンバーが初出演&主演した5分間のショート恋愛ドラマ「エナツの祟り『5分間の恋~その時心が5ミリ動いた』」が、4月に4週連続で放送されており、同作に続いての連ドラとなる。主題歌「あーもー!アモーレ!!~アイツのタタリ~」、「バブリー革命~ばんばんバブル~」ほか挿入歌は全て、作詞・作曲ともに江夏が担当した。

江夏は日刊スポーツにコメントを寄せた。

「『5分間の恋』のように1話完結ではなく、『不器用な彼女 シーズン2』では、5話を通じての関係性の変化を感じられます。エナツの祟りの音楽もそれに合わせて流れを意識して付けました。恋に不器用で臆病な女性の話ですが、コロナ禍で人とのふれあいに臆病になってしまった方も、日常に戻りつつある中で、数分で気軽に見られるこのドラマを見て、恋のドキドキ感や音楽の楽しさを思い出していただけたらうれしいです」

土山は「続編で同じ役をやるのは初めてで、でも前と同じにはやりたくない、という初めての感覚です。江夏さんと現場で掛け合いをする中で前作の懐かしい感覚を思い出しました。前作からの莉子と清水係長の関係性の変化が新鮮です」とコメント。笛木は「今回は江夏さんを土山さんと奪い合う役柄です。土山さんとはプライベートでほんわかしていますが、お芝居でのギャップをぜひ見て欲しいです」とコメントした。

ドラマには、他にエナツの祟りから蕪木蓮、矢島銀太郎、佐川ネル秋吉が出演。さらに川口貴弘、雅南ユイ、高橋俊二、鈴木大智、埴生雅人も出演する。

エナツの祟りは、令和で1番最初に結成し、最速の0秒でワンマンライブを行ったバンドとして知られ、江夏が作詞、作曲、編曲、プロデュースを行う。江夏がボーカルの蕪木蓮、ベースの矢島銀太郎(33)と組んだ前身のバンド「亜tra鵺Wolf Rayet Stars」(アヤトラウルフライエスターズ)に、パフォーマーの翌桧ダンク冬雪(32)と佐川が加入。15年にBSフジ「たけしの等々力ベース」で放送された企画「現在売れていないバンド・芸人の名前をビートたけしが改名させ、売れるようにする」で、ビートたけしから「ジュリアナの祟り」と命名されて改名した。

その後、平成最後の日となった19年4月3日のカウントダウンライブで無期限の活動休止をすると発表していたが、令和へと時代が移り変わった同5月1日午前0時を回った瞬間、全く同じコンセプト、メンバー、楽曲で新バンドを結成し「エナツの祟り」と命名した。

蕪木は現役の神主で、日本史に残る国政の改革「大化の改新」の中心人物の1人として知られる、中臣鎌足、後の藤原鎌足の子孫だ。また江夏も江戸前すしの考案者・華屋与兵衛の子孫と、歴史上、著名な人物の子孫が組んだバンドとしても知られている。

5月1日には、YouTubeライブで結成1周年記念無観客ライブを配信し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ライブイベントが相次いで中止となる中、感染拡大防止を企図した「飛沫(ひまつ)防止パネル」の開発を始めたことを発表。ポリカーボネート(PC)製で練習、番組収録、レコーディング、無観客生配信などでの使用を想定して開発。反響が大きく、民放テレビ各局が紹介し、販売やレンタルも始めた。

江夏は「ライブやイベントが中止続きの今の状況は悔しいし悲しいですが、1番大切なことは皆さんの安全と命を守るためなので仕方ないと思っています。でも、そんな中でも僕らに何か出来ることはないかと思ってのチャレンジです」と説明。その上で「個々の安全により配慮しながらセッションができるようなシステムを今後も考えていきたいと思います」と語っている。