ただ今、夏休みの真っ最中。本当は沖縄放浪の旅か、サーフィン合宿に行こうと計画していたのだが、新型コロナウイルス禍とあってままならず。近場のプールか公園で日光浴をして、サウナに行くのがせいぜいだ。
空いた時間は読書か、もっぱらスマホ。テレビも映画もYouTubeもスマホ。ラジオもニュースチェックもスマホ。電話連絡も、SNSもスマホ。ついでに支払いも、スマホを使ってペイなんとかにしようと思ったが、よく分からない(笑い)。
後の時代から振り返れば、このコロナの時期はメディアの大きな転換期だったと言えるようになるのかも知れない。ネットがテレビをしのいだと言われて久しいが、ネットだ、テレビだというよりスマホだ。
ビートたけし、明石家さんま、ダウンタウンなどとともに“テレビの王様”として君臨し続けてきた石橋貴明(58)がYouTubeを始めて、健在ぶりを示したのが何よりも、それを象徴している。
石橋がYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」を始めると知った時、どんなことをやるのかと思った。ディレクターは「とんねるずのみなさんのおかげでした」でおなじみのマッコイ斉藤氏。新しいものを見せてくれるのかと思ったが、大きな芸風の変化はない。今までの芸風の延長線上で、より自由に、より楽しく好きな事をやってるだけだ。
だけど、すごく面白い。テレビはやっぱり時間通り、「みなさん-」だったら木曜午後9時に見なければという意識が前提にある。でも、YouTubeなら、いつでもどこでもスマホで見られる。
夜遅くに、東京・六本木ヒルズのスターバックスで涼んでいても、隣席の若者たちの話題はYouTubeの事ばかりだ。ヒカル、ラファエルといったYouTube界独自のスターから、石橋、ユーチューバーに転じた宮迫博之、そしてYouTubeでも活躍する格闘家の朝倉未来、海兄弟まで。全てはYouTube&スマホというくくりで語られる。
テレビの世界で人気者でも、自分の芸で笑わせるよりも、他人をいじったり、司会を得意にするタレントはYouTubeでは苦戦を余儀なくされている。逆に、その芸風ゆえにテレビに出にくかった江頭2:50は、今やYouTubeで大人気だ。
そんなことを考えていたら、元ニッポン放送のフリーアナウンサー、高嶋ひでたけさん(78)がユーチューバーになった。「イキナリ!ひでチャンネル」は、ほぼラジオ番組と同じ構成。視聴者から寄せられた川柳をもとに、高嶋さんがあれこれしゃべる。
高嶋さんがパーソナリティーを務めていた、ニッポン放送の帯番組「大入りダイヤルまだ宵の口」を、勉強するふりをしながら聞いていたのは中学生の時。もう、45年くらい前だ。それが、後期高齢者のアナウンサーを定年直前のアラ還記者が取材するという形になった。リスナーだった中学生が記者になっても、高嶋さんは変わらぬ軽妙洒脱(しゃだつ)な語り口のままだ。
ただ、ラジオ番組やYouTubeを聞いたり、見たりするのがスマホになった。時代はスマホなのだ。果たして、いつまで続くのだろうかと思う「コロナの夏」だ。



