今年4月にYouTubeデビューを果たした演歌歌手坂本冬美(53)の動画再生回数が、新曲「俺でいいのか」のミュージックビデオ(MV)も含めて600万回を突破したことが20日、分かった。

昨年8月発売の新曲と、今年6月にリリースした「俺でいいのか 追撃盤」のCDも合わせて6万枚。従来の演歌ファンに加え、ユーチューバーとして新たなファンを獲得したようだ。

関係者によると演歌歌謡曲での「600万回」の数字は極めて異例という。MVだけではなく、コロナ禍で世の中に閉塞(へいそく)感が漂う中で始めたYouTubeが大きく寄与している。

坂本は4月17日、「坂本冬美が自宅で自主練」映像を初めて公開した。その後も、セーラー服姿を披露したり、自撮り棒にGoProをつけて撮影するなど孤軍奮闘。先週公開された、アロハ姿の最新作「新 LOVE SONGS FOR YOU~迷惑系と呼ばないで~」まで全8作品をアップし、トータルで70万回再生を超えた。歌のうまさと、ステージでのトークスキルはこれまでも定評があったが、着物姿の大物演歌歌手のイメージとのギャップが若いファンには新鮮だった。

コロナ禍で芸能活動はすべて停止。舞台やコンサートは延期か中止となり、新曲PRのためスタジオで無観客ライブを開催する予定も、3密のため中止に。そこで「できることをやろう」と自宅での練習風景をYouTubeにアップしたのが、ユーチューバーデビューの始まりだった。

坂本は本紙の取材に「普段の自分をさらしてしまいましたが、和服姿で真面目に歌う私とのギャップに大変驚いたようです。面白いおばちゃんが、少し浸透したかな? でも、あんなおバカなところをお見せするなんて…。今回のようなことがなければなかったことですね」と話していた。

YouTubeという、演歌歌謡曲界としては新たなツールの活用で、坂本の新たな魅力が拡散されている。【竹村章】

 

○…YouTubeだけでなく舞台やコンサートの日程も決まってきた。来年2月の明治座公演が決まり、9月1日、2日に東京・浅草公会堂で行われる五木ひろしの弾き語りライブに出演することも決まった。今月下旬からは、新曲「俺でいいのか 追撃盤」のPRのために、23日のNHK・BS「新・BS日本のうた」など5本の音楽番組に出演する。