公開中の映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(三木孝浩監督)に主演の北村匠海(22)と共演の赤楚衛二(26)が、9月18日公開の劇場版アニメ(黒柳トシマサ監督)にも、声優として出演したことが25日、分かった。実写版で山本理央を演じた北村と乾和臣を演じた赤楚は、アニメ版では文化祭を訪れた男子生徒を演じた。アフレコ後、2人が対談した。

-アフレコを終えた感想は?

赤楚 (初めてのアフレコは)緊張しますよね。アフレコルームの静寂さとか、「よーい」の掛け声から、僕らが演じるシーンが来るまで(カウントの)数字のドキドキ感みたいなものもあって。あと、絵に合わせるのもすごく難しかったです。

北村 短い時間だったので、もうちょっと遊べば良かったなって後悔しています。(笑い)僕もアニメがずっと好きなので、しかも僕らが実写で演じた映画のアニメーション版に少しでも参加できたことがうれしかったです。完成が楽しみですね。

-アニメの映像は?

北村 この作品に込められているキラキラとした「青春」というより、はかなくて、でもすごく美しい、みたいな要素が特報からもポスターからもすごく表現されていて、それでいて声優の方々の声がしっかりマッチしていたので、とても見応えがあるなと感じました。

赤楚 絵も、聞いている声も本当に美しくて、目と耳から癒やされました。本編も突き刺さるような内容なので、すごく楽しみになりました。

-アニメ版で理央は島崎信長さん、和臣は斉藤壮馬さんが演じている。声優陣の演技は?

北村 アニメ版の映像を見て、僕の役作りは間違ってなかったなと思いました。(笑い)ちょっとホッとしたというか、何か(アニメ版の理央と)似ている感じがしました。

赤楚 似ていましたね。アニメ版を見ていて「ああ、理央ってこんなんだ」と思いました。

北村 朱里も由奈も、実写の2人の声を聞いているかのようで、びっくりしました。

赤楚 自分の声は客観視できないから普通に聞いていたんですけど、(アニメ版の和臣の声は)すごく「良い男の子」っぽいな、と。男の子っぽさみたいなものを感じられて、すてきな声ですね。

-「ふりふら」の魅力とは?

北村 青春ってきっと、必ずしもキラキラしているものではなくて。チクチクしたり、少し心が痛くなるような、そういう時間もあると思います。この作品には、そういう10代の特別な時間の中で起こる、いろんな感情、表情というかパッと明るくなることもあるし、痛々しくなることもあれば、後退することもあって、前に進めることもある。そういったいろいろな側面を見せてくれるのが、この作品なんじゃないかなって。(相手を)思うこともあれば、思われることもあって。ふったり、ふられたりみたいなこともそうだと思うんですけど。僕らも演じていて、心からあふれ出てくるいろいろな感情をそのまま映画の中に落とし込んできたつもりですし、それは原作からも、きっとこのアニメーション映画の中にも入っているんじゃないかなと。それがこの作品の魅力な気がします。

赤楚 家族間の問題や恋愛的での問題など、それぞれの葛藤があると思います。そんな中でも恋をすることで1歩前に踏み出すということが、演じる中でも心が動いた瞬間でした。10代もそうですし、上の方たちも、(そういった瞬間が)画面に映ることで、心が動いてくれたらなって思います。