マーベルの大ヒット映画「ブラックパンサー」(2018年)に主演した俳優チャドウィック・ボーズマンさんが28日、大腸がんのために亡くなったことが明らかになった。43歳だった。

広報担当者によると、ロサンゼルスの自宅で妻や家族らに見守られながら静かに息を引き取ったという。ボーズマンさんは4年前に大腸がんのステージ3と診断され、手術や化学療法を受けながら俳優業を続けていたが、その後病状はステージ4まで進行していたと伝えられている。

28日はくしくも、映画「42~世界を変えた男~」(13年)でボーズマンさんが演じた黒人として初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソン選手の功績をたたえる「ジャッキー・ロビンソン・デー」だった。

ボーズマンさんは「エクスプレス/負けざる者たち」(08年)で映画デビュー。「42~世界を変えた男~」やジェームズ・ブラウン役を演じた「ジェームズ・ブラウン~最高の魂を持つ男」(14年)で注目を集め、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(16年)でブラックパンサーことティ・チャラを演じて大ブレークした。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)