歌手加山雄三(83)が29日夜、都内の自宅マンションから救急搬送されたことが30日、分かった。入院をして治療を受けているという。

所属事務所などによると、夕食後に熱中症対策のため水を飲んだところ、誤嚥(ごえん)を起こして嘔吐(おうと)をしたという。同居する妻が119番通報をし、都内の病院に救急搬送された。高齢者らにしばしば起きる、液体を飲み込んだ際に水や唾液が気管のほうに入ってしまう状態になったとみられる。30日午前中には、スタッフらと電話で会話をできるほど回復しているという。

加山は同日午後から精密検査を受け、しばらく大事をとって入院する予定。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入院先の病院では家族やスタッフらは面会できないという。

「若大将」の愛称で人気の加山は昨年11月、軽い脳梗塞で入院。翌12月に都内でコンサートに出演して復帰し「後遺症もなく何でもなかった。お騒がせして申し訳なかったです。何だか不思議ですね、脳梗塞って。消えるんですね。なくなっちゃったんですよね」などと元気に話していた。

今年4月には芸能生活60周年を迎え、同7月5日には神奈川・逗子マリーナ特設会場で無観客配信ライブを行っていた。