シンガー・ソングライターの岡村孝子(58)が、17日にYouTubeで公開された、公益財団法人日本骨髄バンクが制作した動画「ツナガル、イノチ。」に出演し「あなたも誰かの大切な人です。どうか『あきらめないで』一緒に頑張りましょう」と呼び掛けた。

動画は、日本骨髄バンクが19日の「世界骨髄バンクドナーデー」に合わせて、ドナー移植を受けて病気を克服した人や闘病中の人、ドナーとして骨髄を提供した人など10人の著名人のメッセージを中心に構成。そのメッセージを、自身も急性白血病と闘う岡村の「夢をあきらめないで2011」の曲をバックに、紹介した。

岡村は動画の中で、以下のメッセージを切々と語った。

「岡村孝子です。私は去年、急性白血病と診断されました。初めは受け止めることが出来ず、とても落ち込みました。そんな私を見ていた1人娘の『そばにいてくれるだけでいい、私のために治療してほしい』という言葉と『もう1度ステージに立ちたい』そんな思いで病気と闘うことができました。あなたも誰かの大切な人です。どうか『あきらめないで』一緒に頑張りましょう」

岡村は19年4月、急性白血病と診断されたことを公式ホームページなどで公表。同年、さい帯血移植を受け、同9月に退院。今年1月には自身のラジオ番組「T’s GARDEN」第88回をユーチューブで配信し、仕事に復帰。8月にはインスタグラムで海を見に行ったと報告。「よし。また頑張るぞ! 創作も…」と創作にも意欲を見せている。

日本骨髄バンクの動画「ツナガル、イノチ。」には、芸能界から05年にドナー登録し、09年に骨髄を提供した俳優木下ほうか、07年にドナー登録をしたテレビ東京の大江麻理子キャスターが出演した。

またスポーツ界からは、16年に急性リンパ性白血病を発症し同年に骨髄移植をしたJ2アルビレックス新潟MF早川史哉、08年に急性白血病を発症し10年に骨髄移植をした格闘家ノブ・ハヤシ、06年にドナー登録した元巨人投手の上原浩治氏、今年1月に成人T細胞白血病(ATL)発症を公表し骨髄移植をした元広島投手の北別府学氏、息子が悪性リンパ腫となり、その弟がドナーとなり造血幹細胞を移植した瀬古利彦日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーが出演した。