片岡愛之助(48)今井翼(38)らが出演する舞台「GOEMON抄」(18日まで)が15日、大阪松竹座で初日を迎えた。

3日から27日まで、同劇場で「十月花形歌舞伎 GOEMON 石川五右衛門」が開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった。歌舞伎とフラメンコのコラボが楽しめる人気作の魅力を改めて発信しようと、4日間の「GOEMON抄」の開催が決定。17日午後6時の部は生配信も行われる。

初日を迎え、今井は「すばらしい役者のみなさまとお客さまの前で表現できる喜びをかみしめています。GOEMONに参加できることに感謝し、感謝をこめて最後までやっていきたい」と喜んだ。

同公演には、中村壱太郎(30)中村種之助(27)上村吉弥(65)中村鴈治郎(61)も出演。内容はフラメンコや立ち回り、スペシャルトークで構成されており、名場面や出演者の素顔が楽しめる。

トークは毎回違うテーマで展開される。初回は「大阪といえば」について語り合った。

最後に、愛之助は「こういう形で今日は務めさせていただきました。みんな一丸となって。暗いニュースばかりですが、病は気からという。明るく気持ちを持って見にきてください」と呼びかけた。「千秋楽までもう少し。全力で進歩、進化していきたい」と締めくくった。

「GOEMON 石川五右衛門」は、11年11月に徳島・大塚国際美術館で開催された「第3回システィーナ歌舞伎」で新作歌舞伎として初演。13年2月、14年10月に大阪松竹座で、16年10月に東京・新橋演舞場で再演され、大好評だった。