小栗旬(37)が22日、都内のニッショーホールで行われた映画「罪の声」(土井裕泰監督、30日公開)公開直前イベントで、音声心理学の専門家から声を診断され「監督、プロデューサー、経営者など、作品をクリエートする側のポジションに向いている」と評価された。

ともに主演を務める星野源(39)と登壇した9月29日の完成報告会の声を、日本声診断協会の中島由美子代表理事に診断された。結果は、声の波形が良く、鋭い洞察力、観察力で全体を俯瞰(ふかん)して見ることができ、より良い方向に変革していける能力も高いと診断された。声診断の存在を初めて聞いたという小栗は「良かったです。なるほど…」と喜んだ。

小栗の診断を聞いた星野が「数々の座長を経験し、現場を落ち着いて、見渡している感じがある」と言えば、土井監督も「本当に星野君の言ったようなのと、同じように思う。プロデューサーっぽい視点を持っている」と語った。

小栗はその後、バランスの良い声の波長にするための方法として、中島氏から「ストイックな方で自分に厳しい。自分を抱き締めるような優しさを習慣にするとフルボイスになる」とアドバイスを受けた。壇上から観客に愛を込めてあいさつすると、波長は全開に。小栗は「非常に面白いものでした。とてもいいメッセージを先生から頂いた」と感謝した。

「罪の声」は、作家・塩田武士氏の小説の映画化作品で、日本中を巻き込み震撼(しんかん)させ未解決のまま時効となった大事件をモチーフに描いた。小栗は劇中で主人公の新聞記者・阿久津英士を、星野は幼少時に未解決の大事件に関わっていたことを知ってしまった、テーラーの曽根俊也を演じた。