米俳優ブラッド・ピット(56)が、24日に行われた大リーグのワールドシリーズ第4戦の試合中継で放送された米大統領選の民主党候補ジョー・バイデン元副大統領のキャンペーンCMのナレーションを担当していたことが明らかになった。

ピットは「メイク・ライフ・ベター」と題した約60秒間のCMで、「アメリカはみんなのための国です。この国を選んだ人たち、国のために戦った人たち、共和党員、民主党員、そして多くのその中間にいる人たちの場所です」とバイデン候補は分断するアメリカを一つにできるとナレーション。さらに「希望、夢、痛みを理解し、耳を傾け、人々を結びつける人」だとバイデン候補について語り、バイデン候補に投票した人も投票しなかった人たちのためにも同じように一生懸命働き、全てのアメリカ人の大統領になりますと結んでいる。

バイデン候補は20日に行われたワールドシリーズ第1戦でも、往年のスター俳優サム・エリオットを起用して400万ドルを投じたCMを放送して選挙戦終盤の追い込みをかけており、深刻な選挙資金不足でテレビCMの打ち切りを余儀なくされているトランプ大統領との差を見せつけている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)