米歌手テイラー・スウィフト(30)が、初期の楽曲の原盤権が自身の同意なくして投資ファンドに売却されていたことを明らかにした。

スウィフトがデビュー時から2018年まで所属していた「ビック・マシーン・レコード」が昨年、歌手ジャスティン・ビーバーらを手掛ける敏腕マネジャーのスクーター・ブラウン氏によって買収されたことを受け、オリジナルアルバム6枚の原盤権が同氏の手に渡っていた。しかし、このほどブラウン氏が3億ドルで米ロサンゼルスを拠点にするシャムロック・ホールディングスという投資ファンドにスウィフトの楽曲の権利を売却したと米バラエティー誌などが報じた。

スウィフトは報道を受けて数週間前にシャムロック・ホールディングスから手紙が届き、自身の音楽、ビデオ、アルバムジャケットの全ての権利をブラウン氏から購入した事実を知らされたとSNSに投稿し、今後も楽曲からの利益をブラウン氏側が受け取ることになると明かした。

スウィフトは自分が知らないところで版権が売買されたのはこれで2度目だと記しており、シャムロック側は事前に連絡しようとしたがブラウン氏側からの取引の条件に自身やチームに連絡しないことが含まれていたことも明かし、ブラウン氏を非難している。スウィフトはシャムロック宛てに送った文章も公開しており、その中で自分の手を離れてしまったアルバムの再集録をしていることを明かし、完成すれば新たに収録した曲の版権は自身のものになることから、「あなた方の投資したカタログの価値は低下する」とつづっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)