NEWS加藤シゲアキ(33)が21日、都内で、自身の最新小説「オルタネート」(新潮社刊)の発売記念トークイベントを行った。

3年ぶりの新作で、自身5冊目の小説となる。小説誌「小説新潮」に今年1月から連載し、9月号で最終回を迎えた長編。高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」を通して成長する3人の高校生を中心とした青春群像劇で、若者の苦悩や恋愛、成長が描かれている。

これまで女子高生を描いたことはなかったといい「すごいチャレンジだった。(30代になると)高校生の感覚が色あせてくると思ったので今しか書けないという思いで書きました」と振り返った。

自身は高1でNEWSとしてデビューし、高校生活を満喫できなかったといい「理想の高校生活を描くというか、自分が楽しめなかった部分まで楽しむような、追体験するような小説」と明かした。

新型コロナウイルスの影響で通常の学校生活を送れなかった高校生たちも多い。「学校生活の良さというか、楽しみ方が描かれている。いろんなメッセージがあって、いろんな希望になる作品。今こそ出すべき作品」と説明。「今回は今まで以上に力を入れた。これまでの作品は苦しい部分の葛藤を描いていた。今回は読み終わった後に少し上を見上げる希望に満ちた作品になっている。老若男女問わず読んでいただいたら、次の日の足取りが軽くなるのでは」とアピールした。