酒を飲んで車を運転したとして道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕され、30日に留置先の警視庁東京湾岸署から釈放された演歌歌手小金沢昇司(62)が同日夜、報道各社でファクスでコメントを出し、謝罪した。また芸能活動の謹慎、自粛も発表した。

小金沢は「この度は私、小金沢昇司が起こしてしまいました酒気帯び運転、またその過程で物損事故を起こしたことも含めて、被害者や関係者の皆様に心からお詫び申し上げます」とした。 当時の状況について「運転前に仮眠をとったもののアルコールが抜けていない状態で運転してしまったことは事実」と説明。「弁解の余地のないものと深く反省しております」とした。

「現在捜査中であり、これ以上のコメントが出来ない状況」としつつも、「今後も警察の捜査には最大限協力させていただくとともに、被害者の方にも誠意を持って対応させていただきたいと考えております」と記した。

そして「今後の芸能活動につきまして、謹慎自粛いたします」と表明。「今回のことを深く反省し、日々気持ちを引き締めて生活していきたいと考えております」と続けた。

小金沢は30日午後3時34分、東京湾岸署から釈放されていた。黒のスーツとネクタイ姿でマスクを外して「すみませんでした」「本当に申し訳ありませんでした」などと頭を計4回下げて謝罪し、車で同署を後にした。付き添った弁護士が「本人の体調が悪く、記憶も混乱していることから、後日改めて正確に整理してからコメントなどをしたい」などと説明していた。

調べによると、小金沢は11月28日、1人で車を運転して東京都杉並区の環状7号線を走行中、同日正午すぎトラックに追突。現場に駆けつけた警察官が呼気検査をしたところ、基準値の1リットルあたり0・15ミリグラムを上回るアルコールが検出されて警視庁高井戸署に逮捕された。けが人はなかった。芸能人が留置されることが多い東京湾岸署に移送されており同30日午前、送検された。