漫画家・吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏原作の漫画「鬼滅の刃」の公式サイトは22日、公開中のアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(外崎春雄監督)の第4弾来場御礼入場者特典として、26日から全国合計75万人に「キャラクターデザイン:松島晃描き下ろしメモリアルボード」を配布すると発表した。絵柄は、炎の呼吸を使う煉獄(れんごく)杏寿郎が見返る姿と、涙する主人公竈門炭治郎(かまど・たんじろう、声=花江夏樹)、我妻善逸(あがつま・ぜんいつ、同=下野紘)、嘴平伊之助(はしびら・いのすけ、同=松岡禎丞)が描かれている。

第4弾来場御礼入場者特典については、20日夜にフジテレビ系で放送された全国ネット放送第3弾「『鬼滅の刃』<柱合会議・蝶屋敷編>」放送終了後に放送された「アフタートーク」の中で、煉獄役の声優日野聡が「哀愁漂うと言いますか…見ていて感動がよみがえってくる入場者プレゼントになっています。ぜひぜひ、期待してください」と語っていた。

同じく26日からは、全国82館の劇場でMX4D、4DXでの上映が始まり、合計30万人に入場者特典として「無限列車切符風アクリルキーホルダー」の配布も決定している。ただ、MX4D、4DXでの上映を見た観客は「キャラクターデザイン:松島晃描き下ろしメモリアルボード」をもらうことは出来ないことも、併せて発表された。2つの入場者特典をゲットするためには、通常の上映とMX4D、4DXでの上映の両方を、しかも当日26日に見る必要を迫られそうだ。

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」は、10月16日の封切りから10週目、65日目の20日までに興行収入(興収)311億6664万7900円、動員2317万5884人を記録した。歴代最高興収308億円を記録していた01年「千と千尋の神隠し」配給の東宝が、15日のラインアップ発表会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、6月から8月まで行った企画「一生に一度は、映画館でジブリを。」で上げた8億8000万円を上乗せし、歴代最高を記録した興収を316億8000万円に差し替えると発表した。

その記録まで5億2000万円に迫っており、次週27日にも、歴代最高興収の新記録達成が決定的な状況となった。その中、26日に2つの入場者特典をめぐる争奪戦が発生しそうな第4弾特典の発表で、新記録達成は、ほぼ確定とも言うべきフェーズに入った。