NHK大阪放送局は24日、次々期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のヒロインについて、上白石萌音(22)深津絵里(47)川栄李奈(25)に決まったと発表した。

朝ドラ史上始めてヒロイン3人による作品として7月に発表。3061人参加のオーディションから上白石、川栄が選ばれ、深津はキャスティングされた。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。

安子役は上白石、その娘るいは深津が演じ、昭和30年代の大阪を舞台に奮闘。るいの娘が3代目ヒロインひなたで、川栄がふんし、時代から昭和40年代の京都からスタートする。

脚本は07年「ちりとてちん」などを手掛けた藤本有紀さんのオリジナル作。

朝ドラ初出演の上白石は「大好きな英語とラジオで紡がれるこの作品で夢がかなうこと、本当にうれしく思います。オーディションの時、スタッフの皆さんの空気感がとても温かくて、このチームの一員になりたいと強く思いました。けれど、自信はまったく無かったので、知らせを受けた時は心底、驚きました」とコメント。深津、川栄へは「リレーの第1走者として、しっかりバトンをおつなぎしたい」と決意表明した。

深津は朝ドラ105作目のヒロインに「105という数字の重みに責任を感じています。これまで、おひとりでヒロインを務めてこられた方々の覚悟を想像すると、尊敬の念でしかありません。でも今回は3人です、あふれる魅力全開の萌音さん、李奈さんと一緒なら怖いものなし」と、意気込んだ。

最終走者になる川栄は「朝ドラヒロインはひとつの大きな夢」とし、これまで「何度もオーディションに参加させていただきました」。今回も「自分の全力を出し切って結果を待っていたので、受かったと聞いたときは信じられないほどうれしかったです」と歓喜。上白石、深津らとも会い「じょじょに現実味が帯びてきて、ワクワクとドキドキでいっぱいです」などとコメントした。