舞台「ローズのジレンマ」(2月6日から、東京・日比谷シアタークリエ)の製作発表会が12日、都内で行われ、主演の大地真央(64)、神田沙也加(34)らが抱負を語った。

喜劇王ニール・サイモンの晩年の傑作で、破産の危機に陥った大物女性作家の奮闘を描く。

大地と神田の共演は13年ぶり。神田の変化について大地は「意外とおやじっぽい。『はい分かりました』『はいやっときます』って、おやじ入ってる系が見え隠れすると、13年だなという感じ」と笑顔。神田も「年輪ということであればありがたく受けとめたい」と笑わせ「20とか21のころは、せりふのひと言目を発するのも怖くて萎縮していましたが、これまでの経験に恥じないためにも挑んでいく」とした。

タイトルの「ジレンマ」がトークテーマになると、大地は「けいこ中のソーシャルディスタンス」を挙げ、「マスクをとりたいけど、とっちゃいけない。相手の表情を見たいけど我慢して」。村井良大(32)が「コロナ禍でキスシーンは唇を重ねられないのかな…。ぜひ大地さんに、宝塚式のかっこいいキスをご教授いただきたい」と語ると「お任せください!」と笑顔で応じた。

ヒロインにだけ見えている幽霊役を演じる別所哲也(55)は「幽霊なので、小道具にぶつからないように気をつけたい」。大地は「こういう時代だからこそ、笑いがあって、ちょっと涙があって、元気になれる作品に仕上げたい」と語った。