第94回キネマ旬報ベスト・テン発表と表彰式が4日、都内の会場からライブ配信で開催され、水川あさみ(37)が主演女優賞を受賞した。

映画「喜劇 愛妻物語」(足立紳監督)と「滑走路」(大庭功睦監督)で受賞。「このたびはこんな歴史のある賞をいただけてうれしく思っております」と喜んだ。「喜劇 愛妻物語」の話がきた時「この役にびびっと運命的なものを感じ絶対自分がやりたいと思いました」と振り返り「大好きな作品でご褒美頂けてとてもうれしいです」と笑顔を見せた。

本作では、結婚して10年、倦怠(けんたい)期の夫婦が幼い娘と四国旅行に出掛けた先で巻き起こす悲喜劇を描いた。水川は常に怒っている鬼嫁役を演じたが、役を私生活に引きずることはなかったか聞かれると「大丈夫でした」と笑って回答。

一方、「滑走路」では夫にはっきりと物が言えない控えめな妻役を演じた。正反対の妻役に、自身はどちらのタイプ?と質問されると「どっちでしょうね…」と迷いをみせ「どっちもです」と笑った。

演じやすかったのは?と聞かれると「どっちもすごく極端に大きく触れていて、自分の想像の範囲を超えるような役だったので演じがいがあったんですけど。どっちかと聞かれると、わかんないですね…」とたじろいた。