宝塚歌劇団は1日、SNSやインターネット上での誹謗(ひぼう)中傷などについて、法的措置も検討する方針を発表した。発信者情報の開示請求も視野に入れている。

同劇団はこの日、公式ホームページに「SNSやインターネット上における誹謗中傷などへの対応について」と題して、発表概要をアップ。「昨今、Twitter(ツイッター)やInstagram(インスタグラム)などのSNSや、インターネット上の掲示板などにおいて、出演者やスタッフに対する誹謗中傷や、事実に基づかない悪意ある憶測(おくそく)を流布する行為などが多くみられている」と指摘し、注意喚起した。

具体例として、下記のような内容も掲出。

★特定の出演者やスタッフを名指しのうえ、事実ではない情報をもとに、非難、攻撃をすること。

★特定の出演者やスタッフの技量、成果物その他に対し、本人を傷つける意図を持って、批評や個人的感想を超えた言葉で攻撃すること。

★特定の出演者の人事情報について、あたかも事実であるかのような表現を使い、事実ではない情報を拡散すること。

劇団には日々、多くの意見が寄せられており「お客様よりいただくさまざまなご意見や叱咤(しった)激励をありがたく拝見し、より良い舞台をお届けするための励みとさせていただいております」とファンの応援、意見には感謝。その上で「特定の個人を攻撃するような行為によって、出演者やスタッフが万全な状態で公演にまい進できない事態になりかねない状況は大変遺憾であり、非常に危惧すべき状況であると考えております」とした。

誹謗中傷などの事例を確認した場合には「弁護士等と協議のうえ、しかるべき法的措置を検討させていただくとともに、発信者情報開示請求を実施するなどインターネット上の誹謗中傷等にも対応してまいります」としている。