日本を代表するドラム奏者の村上“ポンタ”秀一さんが3月9日、視床出血のため東京都内の病院で死去したことが15日、分かった。70歳。兵庫県出身。

1972年(昭47)、フォークグループ「赤い鳥」に参加。以降、数々のスタジオワークをこなし、日本のトップドラマーとしての地位を確立した。

セッションをしたのは渡辺貞夫、山下洋輔、細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏、後藤次利、高中正義ら日本を代表する一流ミュージシャンばかり。

ほかに井上陽水、吉田拓郎、沢田研二、山下達郎、松任谷由実、矢沢永吉、泉谷しげるらのコンサートやレコーディングにも参加。参加したアルバムは1万枚を超えるといわれる。

76年にファースソロアルバム「イントロデューシング・ポンタ・ムラカミ」を発売。その後も80年に「トーキョー・フュージョン・ナイト」、82年に「パダング・ルンプット」、85年に「リズム・ボクサー」をリリースした。

89年にはTBS系「イカすバンド天国」にレギュラー審査員として出演。フジテレビ系「やまだかつてないテレビ」、日本テレビ系「バカヤロウは愛の言葉」などにも出演し、お茶の間の人気者になった。

97年4月からはフジテレビ系「ニュースJAPAN~YoL神々の宴~」で、B・B・キング、レイ・チャールズ、ドリームズ・カム・トゥルーらのゲストを迎えて一夜限りのライブを実施。

99年4月からフジテレビ系「ニュースJAPAN~JAZZ GIANTS」に出演。同局系「スーパーニュース」の音楽をPONTA BOXが担当するなど、ドラマーの枠を超えた幅広い活躍をした。