14日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「おちょやん」の初回から最終回までの期間平均世帯視聴率が、関東地区で17・4%(関西地区は17・2%)だったことが、17日、ビデオリサーチの調べで分かった。

前作「エール」の20・1%を2・7ポイント下回り、期間平均の17%台は、12年後期の「純と愛」以来となった。

番組最高平均視聴率は3月5日放送の第65回で、18・9%を記録。最終回は18・4%となり番組最高に0・5ポイント届かなかったが、杉咲花演じるヒロイン千代(杉咲花)と離婚した一平(成田凌)が2年ぶりに舞台共演する姿が描かれ、「すばらしい大団円」「涙腺決壊」などと賛辞が相次いでいた。

放送終了を迎え、大阪放送局の桜井壮一制作統括は「コロナ禍の中、何より無事最後まで放送できたことに、ほっとしております」とコメント。「竹井千代の人生を全力で、見事に演じていただいた、杉咲花さんには感謝の言葉しかありません」と謝意を述べ、「これまで、千代の人生をハラハラドキドキしながら見守り、一緒に泣き、笑って、楽しんでいただいたみなさま方、本当にありがとうございました」と結んだ。

朝ドラの視聴率は、15年後期の「あさが来た」から19年前期の「なつぞら」まで8作連続で20%超えを続けていたが、同年後期の「スカーレット」で19%台に。「エール」で再び20%台に持ち直していた。

「おちょやん」は「大阪のお母さん」と呼ばれた上方女優浪花千栄子をモデルに描くドラマで、波瀾(はらん)万丈の人生を生きた主人公・竹井千代を杉咲花(23)が演じた。「エール」の収録が新型コロナウイルスの影響により遅れたため、同作も予定から約2カ月遅れの昨年11月30日にスタート。終了もずれ込む形となり、先週14日に最終回を迎えていた。