宮本茉由(26)が、作家太宰治の代表作の1つ「斜陽」の執筆75周年を記念した映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」(近藤明男監督)の主人公島崎かずこ役で、映画に初出演&主演することが19日、東京・三鷹市芸術文化センターで行われた製作発表会見で発表された。

会見後、囲み取材に応じた宮本は「昭和の時代の話で(演じるのが)貴族なので『お母さま』というシーンが多い。『お母さま』慣れしていないので、家で母のことを『お母さま』と呼ぶ練習をしています」と明かし、照れ笑いを浮かべた。普段、母のことを何と呼んでいるかと聞かれると「えっと…マ…ママと、呼ばせて頂いています。慣れないんですけど、練習しています」と答え、美白そのものの表情を真っ赤にして、ますます照れた。

「お母さま」と呼ばれた母の反応を聞かれると「お母さまは…お母さまっぽくしますね、そういう時は。ママじゃない、お母さまっぽいしぐさをして、おかしくなっちゃいます」と笑った。ママとお母さま、どちらの呼び方をした際の母が良いかと聞かれると「やっぱり、ママの方が慣れているんですけど…お母さまっぽいお母さんも、何かいいなと思いますけど…慣れているのはママですかね」と本音も漏らした。

今後「お母さま」と呼び続けるかという質問も出た。撮影が10月7日に太宰ゆかりの地の青森県五所川原市でスタートし、約1カ月続くことを踏まえ「何か、慣れちゃいそうですね。まだ半年? くらい『お母さま』と呼び続けるので。ママ…ママ離れするために『お母さま』と呼び続けるかも知れません」と顔を真っ赤にして照れた。

同作で映画に初出演&主演するが、18年10月期にテレビ朝日系で放送されたドラマ「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」で女優デビューした時から、映画に出演することが夢だったという。「ずっと映画に出演させて頂くことが夢で、女優を始めさせて頂いてから、ずっと思って、言っていました。いろいろな映画を見てきました」と語った。

「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」への出演が決まり、太宰治の代表作を映画化し、生田斗真が主演した10年「人間失格」をあらためて見たという。宮本は「生田さんが主演をやられた、あの作品もすてき。負けないようにと言ったらおこがましいですけど、安藤政信さんと一緒に、頑張って作品を作りたい」と意気込んだ。