中日、日本ハムで2204安打を放つなど活躍した大島康徳さんが、がんのため6月30日に死去していたことが5日、分かった。70歳だった。

1967年(昭42)のTBS系「ウルトラセブン」のアンヌ隊員役などで知られる、ひし美ゆり子(74)が同日「大島康徳さん安らかに...」と題してブログを更新し、大島さんが2008年(平20)に、がんで42歳で亡くなったファンの男性の病室まで訪れ「最後のキャッチボール」をしていたエピソードを明かし、大島さんの死を悼んだ。

「まだ42歳の若さで癌という病で天国に行ってしまったKKさん。お酒もタバコもやらない真面目でこよなく中日ドラゴンズとウルトラセブンを愛する青年だった」と、亡くなったファンの男性を紹介した。「特に『大島康徳選手』を少年時代から追っかけする程の熱狂的なファンだった。ついでにアンヌこと『ひし美ゆり子』のファンでもいてくださった。'98年知り合って丁度10年目の3月10日彼は逝ってしまった。(中略)今日、大島康徳氏の訃報を知って、僭越ながらこのブログの記事にKKさんが最期に涙を流した記事が書いてあります。大島さんは彼の入院する横浜の病院まで駆けつけて『最後のキャッチボール』を。」とつづった。

ひし美は自身の2008年(平20)3月7日のブログも引用し、紹介した。

「私が十年程前に再活動が切っ掛けで知り合ったファンのK・Kさん。まだ42才という若さなのに脳の重い病気で2月の半ばから意識が混沌としていました。2/17私が病院に駆け付けた時は、感情表現が赤ちゃんみたいだった。(中略)彼は子供の頃から元中日の大島康徳選手とアンヌ隊員のファンだそうで、今日何方かの伝でそれを知った大島さんが駆け付けて下さったそう~! もうもうサプライズです!彼は眼を丸くして驚いた、そのうえ涙をながしたそう! 大島選手の投げたボール(リハビリ用)も両手でキャッチしたそうです。やったねK・Kさん、子供の頃から夢を追い続けてた大島選手に逢えて良かったネ!!」

ひし美は「お優しい方だった(合掌)」と大島さんの死を悼んだ。